2017年09月25日
すごい!(筑西塾ブログ)
すごい!
前回に続き、気になる記事がありました。
『54歳卓球女子、史上最長試合制す 愛ちゃん破る過去も』
(元記事:http://www.asahi.com/articles/ASK9Q4TRKK9QUTQP01Y.html )
という記事です。
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主役は、ニシャリャン54歳というルクセンブルクの選手です。
もともとは、中国で生まれ、10代で中国代表チーム入り。
20代半ばで国を出て、ドイツからルクセンブルクに移って市民権を得た人です。
国際卓球連盟(ITTF)が「近年では史上最長のマラソンマッチ」と認めた一戦、
世界ランク60位のベテラン ニシャリャン54歳は、同13位の橋本帆乃香(ミキハウス)19歳(年の差35歳!)と対戦して、1時間32分44秒にも及んだ卓球の試合に勝ちました。
ゲームカウント2―3と追い込まれたが、第6、7ゲームをともにジュースの展開ながら、16―14、18―16で取り、逆転勝ちしたそうです。
その時に残した言葉が、とってもいい。
「私は本当に強い。自分が誇らしい。私の年齢では、(こうした試合は)本当にきつい。
スタミナ(不足)、ひざの問題、トレーニング不足……。でも試合を決して諦めなかった。
学ぶに遅すぎることはない。私はまだ、辛抱することを学ばねばならない。
辛抱、辛抱。私には、まだたくさんの潜在能力がある」
こんなこと、そう言えるものではありません。
長年努力してきた重みがずっしりと感じられるとてもいい言葉です。
自分の能力に絶対の信頼を置いて、いくつになっても自分の能力を信じ、決してあきらめず、
前に前に進もうとする姿は、とても素晴らしいものだと思います。
ニシャリャン選手は、昨年のリオデジャネイロ五輪でも活躍し、2015年には、福原愛(ANA)も老練なプレーに翻弄(ほんろう)されて敗戦した相手です。
2020年の東京五輪には57歳になるそうですが、ぜひともこのファイトで東京五輪のルクセンブルク代表で日本で活躍してほしいと思います。
この記事を読んでいて、ふとある人(誰だったか忘れてしまいましたが)の言った言葉が浮かびました。
「自分自身がだめだと思ったとき、本当にだめになる。
自分自身があきらめない限り、能力は伸び続ける。
自分の限界は、自分自身が決めてしまうのだ。
自分の能力に限界はないと思い続ければ、限界などないのだ。」
ニシャリャン選手は、まさしくこの言葉通りの生き方をしている方です。
Posted by 南風原 筑西(ちくせい)塾 at 20:15│Comments(0)